花嫁は振袖を着てもいいの?振袖の役割や意味についても解説
成人式で着用する振袖を、結婚式で花嫁衣裳として着用する方もいます。振袖は成人式のイメージがあるので、結婚式で花嫁が着用してもよいの?と気になっている方もいるでしょう。この記事では、振袖の意味や花嫁衣装として着る場合のポイントなどをまとめました。振袖について知りたい方は必見です。
振袖は未婚女性だけが着るもの?意味や役割とは
振袖はもともと大人ではなく16歳以下の子どもが着るものとされていました。その理由は、脇が空いていることで通気性が良く熱を逃しやすいデザインが、活発に動く子供に最適だといわれていたからです。体温を一定に保ちやすいので、子どもが着るのにぴったりでしょう。昔はデザインよりも、機能性の面で振袖が着用されていました。時代の移り変わりにより、子どもが着る振袖は大人のものとなり、厄除けやお清めの意味を持つようになってから、祝いごとで着る機会が増えてきたとされています。
江戸時代では、若い女性の間で振袖が流行り「袖を振り意中の人を振りむかせる」「愛情を伝える」というような意味合いができてきました。ここから振袖は未婚女性の着る衣装というものに変化していったのです。機能性を重視していた時代では、振袖の袖は66cmくらいでしたが、デザイン性が重視されるようになってからは、1mを超える袖の長さもあったそうです。これは現在の大振袖にあたります。
色や柄にも意味がある
振袖は色や柄にも意味があるといわれています。色や柄の意味も知ったうえで振袖を決めることで、より素敵なものを身につけられるでしょう。たとえば、白は物事の始まりや可能性を表すといわれていて、結婚式でも定番の色になっています。白はどのような柄とも相性がよいです。
振袖を花嫁衣装として着るのはあり?和装スタイルの選び方
花嫁の和装衣装には、白無垢・色打掛・引き振袖・振袖があります。
白無垢
白無垢は婚礼和装の中では、一番格式が高いものとなっています。婚礼だけでしか着ることができません。
色打掛
色打掛は、白無垢同様に格式の高い婚礼衣装。縁起のよい柄を取り入れたものが人気です。和装ですが、洋髪でおしゃれにアレンジでき、白無垢よりも自由度が高くなります。
引き振袖
引き振袖は、袖を引いて着るものです。美しい立ち姿になるといわれています。一般的な振袖とは違い、裾にふき綿が入っている点も特徴です。
振袖
振袖は成人式のイメージがありますが、結婚式では着用できるのでしょうか。これは、どのようなスタイルで挙式するのかによって変わってきます。基本的には成人式と同じ振袖は神前式では着用されません。花嫁衣裳として振袖を着用する場合は、花嫁小物を合わせて着るのが決まりです。婚礼用に仕度していくので、成人式とは異なる装いとなります。
和装スタイルはどのように選ぶ?
和装で結婚式をしたい場合、どのようにして選ぶとよいのでしょうか。和装衣装で結婚式をする場合は、どのような花嫁姿にしたいのか、どのようなイメージがよいのかで選びましょう。清楚な花嫁姿にするなら白無垢がおすすめです。
華やかで豪華な花嫁姿なら、色打掛、立ち姿を美しく見えたいなら引き振袖がよいでしょう。振袖も結婚式で着用できますが、仕立て方が違ったり、華やかさでも婚礼衣装より劣ったりすることもあり、成人式の振袖をそのまま結婚式で利用するということはありません。ただし、結納や顔合わせなどの際に着用するのは成人式の振袖でも問題ないといわれています。
また、前撮りやお色直し、二次会の席であれば、成人式の振袖を着用できます。お色直しや二次会では、ゲストが振袖を着てくることもあるでしょう。もし振袖を着たい場合は、他の人よりも目立つように着こなしを工夫するのがおすすめです。
花嫁衣装はやっぱり特別!
結婚式の衣装はとても特別です。自分がより美しく見える衣装を選ぶためにも、洋装であっても、和装であっても、時間をかけて選びたいものです。そのためにも、どのような花嫁姿を残したいのか決めておくことは大事でしょう。そのイメージに合うように衣装を選ぶようにしてください。
また、衣装だけ見ていて「いいな」と思っても、実際に着用してみると「なんか違う」ということもあります。そのため、必ず試着してから決めてください。とくに和装は着慣れていない方が多いので、着心地も確認しておきたいものです。思っていたよりも重たい、動きにくいということもあるので気をつけましょう。
まとめ
花嫁は振袖を着てもよいのかということをお伝えしました。振袖は花嫁用の振袖がありますので、購入する際は注意しましょう。和装の場合は、普通の着物とは違いますので、衣装屋さんによく相談して選ぶのがおすすめです。購入する際も、お店の人によく相談しましょう。結婚式での和装は、何度も着るということがない特別な衣裳なので、素敵なものを選んでください。